なぜ電車で席を譲れないのか
お恥ずかしながら26歳と2か月になるまで、まともに電車で席を譲れない人間だったことをここに告白します。
目の前に席を譲ってほしそうな人に気づいても、譲らなきゃという思いがありながら、寝たふり、スマホのゲームに熱中して気づかないふり。
しかも実際は周りの人の目が気になって、落ち着いて眠ることも無ければ、ゲームに集中することもできません。
駅で停車するたびに、この駅で降りてくれたらなぁとか、別の席が空いてそこに座ってくれたらなぁとか、とくかく目の前から消えてくれることばかりを気にしていました。
こんなことになるくらいなら座らなければよかったとさえ思うくらいです。全くバカだと自分でも思います。だったら席を立って譲りなよ!と思うかもしれませんが、なぜかそれができないのです。
むしろこんなにストレスを感じるのなら、さっさと譲ってしまいたい。このストレスに耐えられなくなり、席を譲るのではなく、何の用事もない駅で下車したことさえあります。
そう。別にその人に苦しんでもらいたいわけではありません。自分が座っていたいからでも全くありません。もし自分とその人が立っていて、目の前の席が空いたとしたら100%譲ります。
でも自分が席に座っている状況だと、なぜこうも違う反応をしてしまうのでしょうか。最終的には自分が立っていて、必要とする人に座ってもらうという結果はかわらないのに、なぜ一度座ってしまうと、こうも体が重くなるのでしょうか。
結局は自分のことしか考えていない
譲りたいのに譲れない。その時考えることは、断られたら恥ずかしいし「あいつ偽善者ぶって断られるとか超ダサい」とか思われたらどうしよう。
何分か経ってから譲ると「コイツ今まで気づかないフリしてたのか最低だな」とか「譲るまでに葛藤してたのかよ」とか思われたくないなぁとかを延々と。
もし席譲った後、次の駅でその人が降りちゃったら自分の目の前のに空いた席にもう一度座りずらいしけど「コイツ席譲ったの意識し過ぎでしょ」と思われたり、座ったら座ったで「また座るんかい!」と思わるのもなんかなぁとか。
席を譲るコツは相手を第一に
そう。結局自分のことしか考えていないのです。だから席を譲れない。相手を第一に思えば、席を譲る以外選択肢はないのですが、第一は自分がどう思われるかだから、色々と考えてしまい、結局気づかないフリをしていれば安全。
もう簡単です。タイミングを逃さずにとかどうとかではありません。キレイごとみたいで、自分でもちょっと気持ち悪いなと思いますが、相手を第一に考えることです。
相手を第一に考え、どんな気まずいタイミングだろうと譲る。その時自分がどう思われるかは関係ありません。
というか私自身色々懸念していましたが、他の人が席を譲っている場面で同じようなことを思ったことは一度もありません。
別に断られたっていいです。断られるのが怖いから声をかけないというのは、結局自分を第一に考えてしまっています。一度座ると立つのが大変だから、立ったままの方がいいという人だってちろんいます。
そして何より、声をかけた後は気持ちがいいものです。電車で立っているより、座って寝たふりをする方が遥かに疲れることに気付きました。もう天と地の差と言わんばかりです。
最終的には自分の気持ちが晴れるから席を譲っていると考えれば、結局は自分のことを考えているのかもしれませんね。まあなんにせよ悪いことをしてるわけではないので、個人的には今年一番成長できたことだなと思います。
ちなみに自分がなれたきっかけの本がありますので、皆さんも一度読まれてみては?
人間関係にストレスを感じていたり、イライラする人が近くにいるという人にも是非おおすすめさせていただきます。
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