ラオニッチのプレースタイルと強さ

テニス

ビッグサーバーのラオニッチ

ファイナルツアーで錦織と戦うことになったラオニッチ。実は錦織の1歳下で、錦織と並んで注目されている若手選手です。そのラオニッチの強さと特徴をおさらいしましょう。
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武器は超高速サーブ

ラオニッチの武器と言えば196cmの長身から繰り出される高速サーブ。その速度は230km/hを超え、サービスエースを量産します。

高速サーブのエースももちろん怖いのですが、さらに手ごわいのはスピンのセカンドサーブ。バック側を狙ったスピンサーブは高い打点から打ち下ろされる分、レシーバーの身長を超えるあたりまで跳ね上がり、まず強打することはできません。

その甘くなったリターンを、強力なフォアで叩くというのがラオニッチのプレースタイルです。フォアに関してはかなり自信を持っており、攻めるときはフォアに回り込んでを積極的に打ち込みます。

そのためラオニッチのサービスゲームをブレークするのは非常に困難なため、タイブレークになることも多いようです。

高身長のメリット

サーブは言うまでもなく高身長の方が有利なのは明白ですが、実はラリーも高身長のアドバンテージがあります。

それは高い打点で強打ができるということです。高い打点での強打は2つの大きなアドバンテージを得ることができます。
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まず一つはフラット系のスピードボールをコートに入れることができます。打点が高ければネットを気にすることなくスイングができ、直線に近い軌道で打ち込むことができます。

低い打点だと、ボールが落ちづらいフラットはアウトになりやすく、威力を落とすか、回転をかけるかのどちらかになってしまいますね。

もう一つは攻撃のリズムが速くなること。普通強打できるのは胸のあたりまでの高さであるため、高く跳ねるボールの場合、バウンド後に胸の位置に落ちてくるまでボールを待ったり、半歩下がる必要があります。

しかし身長のアドバンテージがあれば、ボールが落ちるのを待つ時間が短縮できるうえ、半歩前に出ても強打ができるので、相手の準備時間を大幅に縮めることができます。

弱点

高身長なためやはり低く滑るスライス系のボールの処理は苦手としています。もちろんスライスで返すことはできるのですが、スライスをスピン系のボールで返すのを嫌うため、スライスからペースを崩すことが多いです。

また長いラリーも不得意で、無理に決めに行ってエラーを犯す場面のしばしば。なので粘る相手には苦手意識を持っていそうですね。

錦織のライバルと言われるラオニッチ。錦織とラオニッチの2強時代なんかがきたら面白いですね。

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