なぜ少年は万引きをするのか
先日日本の高校生たちが遠征先の韓国で万引きに及んだことがニュースになっていましたね。しかも犯人は22人というかなり集団的な犯行でした。
ニュースを見てみるとまず一人が万引きして、これはいけるとなり犯行人数22人にまで膨れ上がったそうです。凄まじい伝染力ですよね。もはや窃盗団と言っても過言ではありません。
少年の万引きは伝染病
今回の万引き事件は海外での犯行かつ22人という人数の多さでニュースに取り上げられましたが、実際中高生くらいの年齢で万引きする人はかなり多いですよね。
前職の私が所属していた課では私を含めて5人いたのですが、私を除く4人に万引きの経験がありました。同機は「みんなやってるから」とか「スリルが楽しい」とかですが、やはり周りの友達に影響されることが多いようです。
この年頃の万引きって伝染病のようなものだと思います。ほとんどのケースは友達が絡んでおり、他の人を誘ったり盗ったものを自慢したりして、また次の人が感染するわけです。
もしこのとき「そんなことしたらダメだよ」などと言ったら仲間外れにされる可能性があるので、内部で病の存在に気付けた人も、この感染を止めることができないんですね。やりたくなくても仲間外れにされたくないから嫌々やっているケースさえあるそうです。
とにかくすさまじい伝染力ですね。
少年たちが万引きを楽しむ理由
彼らにとっては万引きの入り口はゲームの一種のようなものなのです。ばれずに万引きできればクリア。そしてそれを友達に自慢して英雄視される。
そうすると今度はスコアを競うわけですね。いくつ万引きできたとか、いくら分万引きできたとか。これで高スコアを残せばスターになれるわけです。
しかし一部の少年は段々とその内容が変わってくるのです。最初は万引きそのものが楽しいだけで、いつでも買えるような100円くらいのガムとかだったわけですが、いよいよ自分が本当に欲しいものを盗むようになってきます。
こうなってくると症状は重症化し、犯行は悪質化します。
万引きの被害者は消費者
万引きがなくならないのは、万引きなんてかわいいものという風潮が問題でしょう。見つかっても店長が警察に通報しないというケースもかなり多く、万引きには意外とリスクが少ないのです。
また周りの大人もそうで、俺も昔やってたしなぁとか、100円くらいのガムくらいかわいいものとか犯罪として軽視される傾向が強いですよね。
実害としてはもちろん万引きの被害にあった店の利益に影響しますが、私たちもその一部を負担していると認識して厳しく取り締まるという風潮を根付かせる必要があります。
というのも100円の万引きは、店側にとって3,000円の売り上げと同じとも言われています。万引きで閉店に追い込まれる店があるのも納得ですね。しかし何とか生き残っている店はどうしているかというと、それに耐えうる利益を上げているわけです。
つまり店が利益を上げているということは、結局万引きの被害額は善良な消費者によって支払われているわけです。万引きがなければ商品をもっと安く消費者に提供できたり、ポイントなどで還元できるはずです。
そう考えるともう少し万引き対してシビアになっても良いのではないでしょうか。
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