東京モード学園(ジョンテVer)
タイトル:鍛える!
ダンサー:ジョンテモーニング
曲:サカナクション(夜の霧)
徹底的な映像美
2012年に公開されたモード学園のCM。モード学園と言うだけあってどのCMもセンス抜群だが特に「鍛える!」は圧巻だった。
静と動のダンス
ジョンテの肉体美、攻撃的で静と動のメリハリの利いたダンス。
なぜそこで静止することがカッコいいと知っていたのか。なぜその動きがカッコいいとわかったのか。振り付けも担当するジョンテのセンスが存分に出ている。
特に12~13秒にかけて静止するポーズなんかは、なぜそれが美しくまたカッコ良くなるとわかっていたのか。。。
ちなみに彼はこのCMのほかにもビヨンセの世界ツアーの振り付け・演出なども任されており、ビヨンセは「私が男だったらジョンテになりたい」と言ったという。
細かく膨大な量のエフェクト
スローモーションで見ても認識しきれないエフェクトの量だが、全体を見る分には邪魔にならずむしろ躍動感を生み出す。
コマを止めると、1文字の1画1画ごとに書体や色が変わっているのがわかる。さらにほんの一瞬これまた1画ごとに違う色に変化し白に戻る。
他にも衛星をイメージしたオブジェクトや、ジョンテのダンスに合わせ壊れるオブジェクトにも細かい仕掛けが無数に施される。
「私たちはここまでこだわるけどついてこれる?」という東京モード学園からの挑戦とも挑発ともとれる映像美。
JRA(The WINNER)
タイトル:The WINNER
キャッチコピーで勝負
2012年に公開されたJRAのCM。続編として2013年にThe LEGENDというシリーズもある。
個人的には競馬は全くわからないものの、それでも強く印象に残ったCMの一つ。
あえて馬名を言わないという革命
普通は紹介するものの名称を最初に言いその後に説明をする。
しかしこのCMでは散々説明した後に馬名を言うという真逆をやることで、よりその馬を引き立たせることに成功した。
馬名を明かさずに説明することが期待感を高めるフリになっている。
あえて評価を定めないキャッチコピー
「ヒールかヒーローか」「戯れにも見えた。死闘にも見えた」などあえて対極の言葉を並べ評価を定めないことで、その馬のストーリーが並ではないことを表現する。
他にも「勝つべき戦いは残っていないのか」など疑問形を用いることでコピーが陳腐になるのを防ぎ、これらの要素は2012年の後半に特に見られる。
サントリー氷結(志村けんVer)
タイトル:あたらしくいこう 志村けん
主演:志村けん
バンド:東京スカパラダイスオーケストラ
演者の持つ力
2016年に公開されたサントリー氷結のCM。
ただただ志村けんがカッコいいという一言に尽きる。
ファンシーとクラシカルのギャップ
構造的な話をすればファンシーの代表格であるバカ殿が、日本の伝統でもある袴と三味線をもって真面目に演奏するというギャップを生み出している。
ただ志村けんが三味線を演奏するのではなく、バカ殿をフリに使うことで紋付き袴姿の志村けんをより引き立たせる。
志村けんがカッコいい
CMの構造はギャップを出すというシンプルなものだが、これだけの振れ幅を作れる志村けんがスゴイとしか言いようがない。
ものすごーくバカなことをやったあとに、ものすごーく渋いおじ様になって華麗に三味線を演奏する。
というかハゲは日本では滑稽とみなされるが、志村けんのハゲはなぜこんなにかっこよくまたセクシーなのだろうか。。。
まとめ
個人的にかっこいいと思ったCMを3つ挙げたわけですが「映像、キャッチコピー、演者」と意外と要素の違ったCMが印象に残っていたみたいです。
たった15秒、30秒にも関わらず、これだけいろいろな表現方法があるのだなと改めて感心しました。
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