錦織のプレースタイルはベースラインプレイヤー
錦織のプレースタイルは、基本的にはベースラインプレイヤーです。ベースラインプレイヤーというのは、主にストロークを武器にして戦うスタイルで、他にはサーブが武器のビッグサーバー(アンディ・ロディック)や、ネットプレイで攻めるサーブ&ボレー(ティム・ヘンマン)、柔軟に対応するオールラウンダー(ロジャーフェデラー)などが挙げられます。
近代テニスの主流はベースラインで打ち合うスタイルで、トッププレイヤーだとジョコビッチやナダルが典型的です。
そしてその中でももちろんそれぞれの特徴があります。ナダルはトップクラスのフットワークと、強烈なスピンがかかったストロークでラリー戦に持ち込むタイプ。方やジョコビッチは、粘りつつもスピードの速い球でウィーナーを奪うタイプ等々。
他のベースラインプレイヤーと比べるとオールラウンダー型に近い
では錦織はどうかというと、ベースラインプレイヤーの中でのオールラウンダーと言えるでしょう。前は厚いグリップから放たれるフォアが武器でしたが、最近ではバックハンドも安定してきていて、フットワークも非常にいい。
また隙あらばネットに詰めるような動きもするため、全体的にはオールラウンダー寄りの、ベースラインプレーヤーというのが今の錦織のプレースタイルです。
エアKをが減ってから強くなった錦織
一時期有名になったのはジャンプをしながらフォアで強烈なショットを打つ「エアK」でしたが、それをあまり使わなくなってから順位が上がってきたのは、無理に決めに行かない安定したスタイルに変わったからだと思います。
そもそも「エアK」と名前が付くほど、特徴的なショットであるということは、他のプロはそのようには打っていないということです。実際「エアK」は非常に無理があるショットで、高く跳ね上がったボールを打つために、両足を地面から大きく離して打つと体重が乗りづらく、タイミングも取りづらい。
だから他のプレーヤーはその球が落ちてくるのを待って打っているわけで、錦織はそれを待たずに無理やり打っているというのが正しい認識でしょう。ただ「エアK」はめちゃくちゃかっこいいので、ファンとしては期待しちゃいますよね。。。
とまあ、昔ほどの派手さはなくなったものの、バランスが非常によく安定したテニスができるようになってきているのが最近の錦織です。またショットの選び方も非常にクレバーで、適時ドロップショットを使ったり、ラリー中に相手の完全に逆を突くことでスライスでエースを取るなど、戦い方も非常にうまい。
弱点があるとすれば、やはりサーブ。他のプロに比べ、身長が低い分弱点になるのはしょうがない部分ですが、、、
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