チェコ出身196cmの長身の選手で、2010年から5年連続トップ10入りをしている超実力派。日本語表記では表記はトマース・ベルディハ、トマス・ベルディッチとも書かれることがある。しかし実力派折り紙付きにも関わらず、その存在感の薄さからネット上では「空気」とも言われる選手でもあります。その所以は堅実なプレースタイルと、グランドスラムでのタイトルがないことが挙げられます。
器用なビッグサーバー
196cmから打ち下ろされる強力なサーブが一番の武器です。長身のビッグサーバーありがちなのが、武器がサーブしかないということが挙げられるのですが、ベルディヒはサーブ以外のプレーの精度も非常に高いため常にランキング上位をキープしています。
ベルディヒで一番有名な試合はなんといっても、2010年のウィンブルドンでフェデラーを下した試合でしょう。サービスエースのシーンはかなりカットされてしまっていますが、目立つのはフォアハンドで強打ですね。彼の特徴のとしてサーブとフォアでポイントを獲るというのがあります。その他にもバックハンドでパッシングを決めるなど、自分の武器に依存しないショットでフェデラーを倒しました。
当時ウィンブルドンでフェデラーは倒せない。倒す可能性があるとしたらナダルだけと言われていただけあって非常に話題になりました。
強靭な肉体
これだけ上位をキープし続ける実力を持ちながら空気と言われるもう一つの理由は、大きな故障がなく欠場がほぼないために、上位をキープできているという面があるでしょう。出場するトーナメント数が多いために、その分ランキングポイントも多く獲得ができるということです。
常に安定した強さを発揮しており、BIG4と呼ばれるフェデラー、ナダル、ジョコビッチ、マレーの4人をグランドスラム内で倒したことがある2人目の選手でもあります。
弱点
ストローク力で勝る相手に決定打が欠けるところでしょうか。BIG4はいずれも強力なストロークを持っており、グランドスラムでタイトルを取るのであれば、ストローク力で上回る彼らに連勝しなければなりません。ベルディヒのフォアは素晴らしい部類に入りますが、絶対的な武器とまでは言えません。
またビッグサーバーの割にはサーブ&ボレーのチャレンジが少なく、ネットプレーに対してはやや消極的です。もっとランキングを上げるのであれば、サーブとフォア以外でポイントが獲れるようにならなければ厳しいでしょう。
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